愛媛ダイハツ販売のツイッター(現・X)公式アカウントが、2023年7月28日に店舗前に植えられた街路樹の写真を投稿したことで、一風変わった皮肉がSNS上で大きな話題となっています。
この投稿は、中古車販売大手ビッグモーター(東京都港区)の複数店舗前にある街路樹が不自然に枯れたり伐採されたりしている問題と絡めていました。
愛媛ダイハツ販売のツイートは、「四国中央店より」として店舗前に青々と茂る街路樹の写真を添え、「本日は、愛媛ダイハツ四国中央店のお庭紹介 店舗の前には大きな木が道路沿いにそびえ立っております。季節ごとに顔を変え、落ち葉で大変な時もありますが、見ていて癒されます」と投稿。
その趣旨は、ビッグモーター問題における街路樹の枯れと対照的な、愛媛ダイハツ販売の癒しの庭としての店舗をアピールするものでした。
このツイートにはさまざまな反応が寄せられました。
一部のユーザーは、愛媛ダイハツ販売のユニークな発想に笑みをこぼし、「皮肉たっぷりで好き」「暗にビッグモーターを煽り倒していて草」「愛媛ダイハツ販売さんのアカウントのメディア欄見ると、本当に草花の画像が多くて、今回だけの煽りとかじゃなくて普段から木々草花を愛でてるんだなというのが伝わってきます。素晴らしい」と称賛のコメントが相次ぎました。
一方で、「ディーラーがこれは流石にNGでは」「品がないです」といった指摘もありました。
ディーラーとしての品位や威厳を損なわないよう、言葉選びには注意が必要です。
愛媛ダイハツ販売のアカウントはこれまでも度々、一部店舗のガーデニング写真や、近隣で見られる植物の写真などを投稿してきました。
ユーザーはこれらの投稿を通じて、ディーラーの親しみやすさや独自性を感じ取っていました。
今回の投稿は、ビッグモーター問題とのタイミングが重なり、一層の注目を集めたのです。
愛媛ダイハツ販売は、ビッグモーターが問題に直面した際に、「清掃活動の際に使用した除草剤等による影響により、街路樹や植え込みが枯れた可能性が高いことが判明いたしました」と調査結果を発表し、近隣住民や自治体への謝罪を行っています。
そして、行政の指導を受けながら、外部専門家に相談し、原状回復に向けた手続きを進めているとのことです。
愛媛ダイハツ販売のアカウントは、その後の反応を鑑みて、31日までにこのツイートを削除しました。
しかし、その面白いアプローチは多くの人々に印象深く残ったことでしょう。
ディーラーとしての個性と遊び心を兼ね備えた愛媛ダイハツ販売の発信に期待する向きは多いようです。