近年、建築資材の高騰などにより、住宅建設費用が上昇している中、注目の「3Dプリンター住宅」が人気を集めています。
驚きの価格設定で、わずか22時間52分で完成するこの住宅は、新たな住まいの可能性を切り拓くとして、多くの購入者が注目。
セメントを積み上げる3Dプリンターが、独特なデザインの住宅を実現しているのです。
これまでにない斬新な手法によって、住宅の建設業界に革命をもたらしています。
価格も驚くべき税込み330万円という破格の安さでありながら、高品質の住宅を実現している点が魅力的。
セレンディクスの飯田国大COOは、「社会がデジタルで発達しているのに、30年も住宅ローンを払い続けるのは問題だと思っている。その課題を解決するために、住宅自体のロボット化を進めたい」と、この住宅の背景にある意義を語っています。
実際にこの3Dプリンター住宅を手に入れた購入者たちには、さまざまな要因が挙げられています。
医療・介護・福祉施設を展開する会社の社長は、自社の整骨院の隣に建てることで、看板効果を狙った集客戦略を実行。
建築資材の高騰を回避するためにも、この住宅の選択は合理的であったと語っています。
また、新たなタイプの3Dプリンター住宅も登場しています。今度はキッチン、バス、トイレを完備した物件が提供されます。
完成までにかかる時間は44時間で、広さは1LDKで約50平方メートル。
価格は550万円と、これまでの3Dプリンター住宅よりも一段高い価格帯。
ただし、水回りが完備されているため、より多くの人々から関心を集めています。
特に、60歳以上の世代からは多くの問い合わせが寄せられています。
若い世代ではなく、60歳で住宅ローンを終えた後にリフォームに莫大な費用がかかることを避けるため、あるいは賃貸での住まいの問題を解決するために、3Dプリンター住宅を選択する人々が増えているといいます。
このような革新的な住宅がもたらす可能性は計り知れません。
今後、より多くの人々がこの新しい技術による住まいを選ぶことが予想されます。
建築業界においても、さらなる発展が期待される一方で、消費者にとって魅力的な選択肢となるでしょう。