元大阪府知事・大阪市長であり、弁護士でもある橋下徹氏(54)が、日本テレビ系列のトーク番組「行列のできる相談所」(日曜後9時)に出演し、驚くべきエピソードを明かしました。
10年間も抱えていたという腹立ちを抱えた元政治家と再会し、その人物に対して自らの著書の言葉を撤回してほしいと懇願したのです。
この腹立ちの対象となったのは、丸山和也弁護士(77)という元参院議員で、橋下氏とはかつて同番組で4年間も共演していました。
しかし、共演が終わってからはずっと会っていなかったとのことです。
問題となったのは、丸山氏が橋下氏の大阪市長時代(13年)に出版した著書「愛と野望と橋下徹」(講談社)において、橋下氏の名前が断りもなく使われ、しかも批判的な表現がされていたことです。
橋下氏は番組で、「政策論などに対する批判なら理解できる。だが、橋下君は損得勘定で生きているみたいな風に書かれていた。
名誉棄損のつもりはないが、人間的な部分についてはどうだろうか」と発言し、丸山氏に対する思いを吐露しました。
番組MCの東野幸治も、「本気で腹が立っていると思う。何年か前にお会いしていたら、彼はこの話をしていた」と、橋下氏の怒りを確かなものとして証言しました。
そして、ついに丸山氏が番組に登場。約16年ぶりの再会が実現しました。
橋下氏は、なぜ著書の出版にあたって声をかけなかったのか尋ねると、丸山氏は笑顔で「タイトルはどうでもよかった。前半は愛にあふれてますよ。後半はけっこう辛口になってる」と答えました。
橋下氏は「辛口なのは構わない。本当に言いたいのは、損得勘定で動いてるとしたら、あの政治はやらないはずだ。結局は損ばかりしてしまう」と語ると、丸山氏は「損得勘定、勝ち負け、ここは鋭いよ」とやや押し問答のようなやり取りをしました。
さらに、「損得で動いていたのは違う。それだけは認めてもらえますか?」と橋下氏が問い詰めると、丸山氏は「損得勘定で動いてはいないけれど、全身で損得勘定が発達している」と答えました。
最終的に、橋下氏は苦笑いしながらも「もう、これでいいです!お会いできてうれしかった」と言葉を締めくくりました。