中国東北部・黒竜江省の中学校で起こった体育館の屋根崩落事故により、11人の生徒が亡くなり、地元の保護者らは当局の対応に厳しい非難を浴びせています。
事故の概要と背景、保護者の抗議について触れていきます。
事故の概要
日本時間のきのう午後4時ごろ、中国・黒竜江省のチチハル市の中学校で体育館の屋根が崩落し、19人の生徒が閉じ込められました。
幸いにも4人の生徒が自力で逃げ出せましたが、残りの11人が死亡してしまいました。
崩落によって生じた悲劇的な結果により、地元の住民や保護者らは深い悲しみに包まれています。
保護者の抗議
事故後、病院に向かった保護者たちは、政府や病院などが事故の情報を提供せず、子供たちとの面会を許可しなかったことに対して抗議の声を上げました。
自分の子供の安否を知りたいという心情を無視された彼らは、怒りと失望を抱えています。
保護者たちの一人は、
「一体何しているんだ、病院や政府は何をしているんだ。身元を確認させてくれと言ったのに、1時間も確認させてもらえていない」
と訴えています。
このような不適切な対応により、保護者と当局の間に緊張が高まっている状況です。
事故の背景
中国中央テレビによると、体育館の隣の建物の工事をしていた建築業者が違法に体育館の屋上に建築資材を置いていたとの報道があります。
その結果、屋根がその重さに耐えきれずに崩壊してしまったとされています。
警察は建築業者の身柄を拘束し、事故の原因を調査しているとのことです。
事故の背後には、建築の安全基準を無視した違法行為があった可能性が浮上しています。
そのため、保護者らの非難が当局に向けられることは避けられないでしょう。
まとめ
このような悲劇的な事故が起こったことは、社会全体にとって重要な問題を浮き彫りにしています。
建築安全基準の遵守と適切な対応の重要性が改めて認識されるべきです。