ZOZOマリン、進化への第一歩!球場建て替え議論本格化

Hot Topics
スポンサーリンク

千葉ロッテマリーンズの本拠地であり、プロ野球界でも高名な「ZOZOマリンスタジアム」が、30年以上の歴史による老朽化が進行中で、新たなる姿で将来を迎える可能性を検討しています。

千葉市が所有するこの球場は、1990年に幕張海浜公園の一角に誕生しましたが、近年の潮風により、座席がさびついたり、配水管が詰まったりするなどの老朽化現象が顕著に見られるようになりました。

このままの状態で使用を続けることは難しいと判断し、所有者である千葉市が、大規模な改修か建て替えかについて、検討を本格化しています。

千葉市は25日、球場の将来像と事業費に関する調査結果を公表し、3つの建築パターンを提示しています。

  • 今と同じ屋外型
  • ドーム型
  • 開閉式ドーム型

これら3つの案を比較した際、費用面では改修と開閉式ドームへの建て替えでは、今後30年の事業費に最大で1500億円ほどの差があるとの試算が示されています。

最も安い改修案は、978億~1000億円程度となり、屋根が可動式のドームへの建て替えは、2449億~2505億円が必要と見積もられています。

こうした計画には、先例として北海道日本ハムファイターズの本拠地である「エスコンフィールド北海道」の成功が示唆されています。

北海道では今年、開閉式の屋根と天然芝のグラウンドを国内で初めて備えた新球場が完成し、3か月で約90万人が訪れたと報じられています。

こうした成功例を踏まえ、千葉県内の経済界からも新球場への期待の声が上がっています。

ただし、新球場の建設には課題も山積みです。立地も重要な要素であり、現在のZOZOマリンスタジアムの最寄りのJR駅からは徒歩で約15分かかるため、民間企業へのヒアリングでは「駅からの動線ににぎわいがない」との指摘がありました。

そのため、候補地として、幕張豊砂駅(JR京葉線)から近い幕張メッセの駐車場や、幕張海浜公園内の敷地が挙げられています。特に、幕張メッセの駐車場は「イオンモール幕張新都心」の目の前に位置し、街づくりと一体となった経済効果にも期待がかかるとされています。

ただし、これらの候補地はいずれも県有地であるため、県との話し合いが必要不可欠となることが予想されます。

千葉市は今回の調査結果をもとに、ロッテや千葉県などと協議を進め、2024年度中に新球場の基本構想を策定する方針です。

市長の神谷俊一氏は27日の記者会見で、「場合によっては民間企業からの出資を含め、どういう資金調達や管理・運営方法をとっていくのかを考えていく必要がある」と述べ、新球場への道を模索しています。

ZOZOマリンスタジアムの新たなる躍進は、野球ファンや地域住民にとっても待ち望まれる出来事です。

街づくりのシンボルとして、またプロ野球の舞台として、新球場がどのような姿で蘇るのか、今後の展望がますます楽しみです。

タイトルとURLをコピーしました