本日は、ハリウッド映画「バービー」のアメリカでの公開と同時に、SNS上で原爆投下を軽視するネットミームが拡散していることについて詳しく解説します。
映画「オッペンハイマー」との対照的な同時公開を受け、グレタ・ガーウィグ監督による「バービー」とクリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」は世界中で注目を集めました。
ネットミームが流行しているのは、アメリカでは7月21日に公開された「バービー」と「オッペンハイマー」の影響からです。
特に、「バーベンハイマー（Barbenheimer）」というタイトルで、バービーのキャラクターを元にした原爆投下に関連するコンテンツが拡散しています。
これらのミームにはバービーとケンの後ろにピンク色のキノコ雲が立ち上がっている画像や大爆発が描かれている画像など、ユーザーによる二次創作が含まれています。
問題となっているのは、「バービー」の公式Twitterアカウントが一部のネットミームに対して好意的な返信をしていたことです。
例えば、オッペンハイマーがバービーを肩で持ち上げる「バーベンハイマーのポスター」に対して、「忘れられない夏になりそうだ」とハートの絵文字を混ぜて返信していました。
これにより、原爆投下を含む犠牲的な歴史的出来事を冗談の題材にしているとの批判が広まりました。
特に、日本からはこの問題に対して抗議の声が高まっています。
日本では8月11日から「バービー」が劇場公開される予定ですが、このような状況下での公開となることに対して懸念や反感が強まっています。
日本のユーザーは、「キノコ雲がミームとしてポップに消費されるのは気分が悪い」「原爆の消費を冗談にするのは許されない」といった意見をSNS上に投稿しています。
この問題は日本だけでなく、世界中のネットユーザーによる意見交換と議論が続いています。
ハリウッド映画「バービー」は子どもから大人まで幅広い層に支持されており、その影響力は計り知れません。
こうした社会的な影響を考慮すると、公式アカウントがネットミームに対してどのような姿勢を示すかが重要な焦点となります。
今後は、「バービー」の公式アカウントの対応やハリウッド側の声明、さらには日本国内での公開に対する対応が注目されるでしょう。
一部のファンが盛り上がっているだけで、公式の意図としては原爆やキノコ雲を冗談にする意図はなかったのかもしれませんが、広範な影響を持つ映画作品として、公式側は慎重かつ適切な対応が求められると言えるでしょう。
