緊迫した情勢の中、ロシアの首都モスクワが驚愕の事件に見舞われました。
国営通信社によれば、ウクライナ軍によるドローン(無人機)2機による「テロリスト攻撃」がロシア国防省本館から約2キロ離れた場所で未明に行われ、死傷者はなかったとのことです。
この攻撃についてロシア国防省は「テレグラム」という通信アプリを通じてドローン2機を撃墜し、破壊したと投稿しました。
一方、モスクワ市長のソビャニン氏は、ドローン攻撃によって午前4時ごろに非居住用ビル2棟が被害を受けたものの、「重大な被害や死傷者」は出なかったとテレグラムに投稿しています。
ただ、ドローン撃墜時にそのビルに衝突したのかどうかは明らかにされていません。国防省もモスクワ市長も、具体的にドローンを阻止した場所については明確な情報を公表していない状況です。
救急当局によると、国防省の建物から約2キロの距離にあるコムソモルスキー通りの建物付近でドローンの破片が見つかり、この事件によりコムソモルスキー通りとモスクワ南部のリハチェフ通りが閉鎖されました。
リハチェフ通りの高層のオフィスビルにも被害が出たと報じられています。
ロシア国防省系テレビ局「ズベズダ」は、テレグラムにビルの動画を投稿し、高層階の窓ガラスがなくなり、建物の構造にも損傷が見られるビルの映像を公開しています。
一方、ウクライナ政府は現時点ではコメントを控えており、事件の詳細な経緯や背後にある動機についてはまだ明らかにされていません。
この事件は、ロシアとウクライナの緊張関係が高まる中で発生したものであり、世界の注目を集めています。
今後の展開には引き続き注目が集まることでしょう。