夏の高校野球地方大会で、智弁和歌山(和歌山)、明徳義塾(高知)、報徳学園(兵庫)、高松商(香川)、山梨学院(山梨)、福岡大大濠(福岡)などの甲子園常連校が初戦で敗れ、プロのスカウトたちはこれにほくそ笑んでいると言われています。
その背後にはいくつかの理由が存在しています。
スカウトたちがほくそ笑む理由とは?
投手の肩の負担
近年、「投手の肩は消耗品」という認識が広まっています。
地方大会で勝ち進むほど、投手は多くの球数を投げる必要があり、甲子園出場の場合はさらなる負担が増えます。
スカウトたちは選手たちがプロ入りするまでに無理な負担をかけずに、万全の状態で成長してほしいと考えています。
露出と発掘リスク
甲子園では12球団のスカウトが一斉にクロスチェックを行います。
成功した場合、注目されていた選手が他のスカウトにも発掘される可能性があります。
指名順位を上げるためには大活躍が必要となり、大学や社会人からも声がかかることもあります。
保護者や監督も選手の将来を考えてプレッシャーをかけることがあるようです。
地方大会での負い目
逆に地方大会で敗れた場合、甲子園での実績がないため、選手側もプレッシャーを感じることがあります。
そのため、育成指名であっても受け入れる意欲が高まる場合があります。
まとめ
近年は育成上がりの選手が活躍するケースも増えており、スカウトたちにとっても自分が掘り当てた選手が成功することは喜ばしいことです。
いくら甲子園で輝かしい成績を収めた選手であっても、卒業後してプロ入りしたあと、体がボロボロではプロでの活躍は期待できません。
また、華々しい舞台で活躍していない埋もれた逸材を見つけるチャンスも増えることから、早々に敗退することがスカウトにとって好都合なこともあるようです。