北海道・大樹町で起こった悲劇的な事故について、軽乗用車と乗用車が正面衝突し、4人が亡くなるという悲しい結末に至りました。
この事故では、軽乗用車がスタッドレスタイヤを装着し、法定速度を超えるスピードでカーブに差し掛かったことだとされています。
事故は23日の午前7時半すぎ、大樹町生花の道道の緩やかなカーブで発生しました。
軽乗用車と乗用車が衝突し、会社員である澁谷純来さんと専門学校生の只野楓さん・津村幸希さんが軽乗用車を運転していた時の事故で亡くなりました。
また、乗用車に乗っていた92歳の堀井フユさんも犠牲になりました。
警察の調査によると、この事故を引き起こした軽乗用車は、夏タイヤよりも制動距離が大きいスタッドレスタイヤを履いていたうえ、法定速度を上回るかなりのスピードでカーブに差し掛かったため、反対車線にはみ出して乗用車と衝突したとされています。
このような事故を受け、亡くなった学生たちの通っていた専門学校が会見を開きました。
学院長は、この悲劇に深い悲しみを覚えるとともに、仲間同士で車に乗る際には十分な注意を払うようにと強調しました。
スタッドレスタイヤは冬季の路面状況においては重要な役割を果たすものですが、夏場の道路では制動距離が長くなるというデメリットがあります。
特に、法定速度を上回るスピードでカーブなどに差し掛かると、制御が難しくなり事故のリスクが高まります。
今回の事故を巡っては、夏場にスタッドレスタイヤを履いていたことを問題視する向きもありますが、それは見当違いな指摘です。
スタッドレスタイヤはある程度溝が少なくなったら夏用のタイヤとして使えるものです。
問題は、通常の夏タイヤよりも性能が低いことを認識できていないドライバーの認識不足にあります。
スタッドレスタイヤでもあっても、異常な飛ばし方をしなければ夏場でも安全に走行可能です。
自分が使っている道具に対するドライバーの認識が最も大切と言えます。