広島県尾道市が市内の妊婦向けに配布した子育て情報をまとめたチラシが、SNS上で大きな批判を浴び、その結果、24日に配布が中止となる事態に発展しました。
このチラシは、市が2017年度に父親約100人に対して実施したアンケート結果を掲載しており、特に「妻のこういう態度が嫌だった」という質問に対する回答が問題視され、激しい非難が相次いでいます。
市が実施したアンケート調査では、父親たちがイライラしている理由や家事ができない理由が主に挙げられており、これらの結果が妊婦向けのチラシに掲載されたことが、多くの人々から配慮のなさを感じる原因となりました。
特に、「わけも分からずイライラしている」「赤ちゃんの世話で忙しく、家事ができていない」などの回答が、女性の立場から見て不適切だとの声が相次いだのです。
この問題は、ネット上で情報が拡散されることで、わずかな時間で広がり、多くの人々の反応を呼び起こす典型例となりました。
ただし、批判的な意見ばかりが目立ちがちですが、これを契機にして社会的な問題を取り上げることで、改善への一歩を踏み出すきっかけとなる可能性もあるでしょう。
このような事態を避けるためには、情報発信者がより配慮深く、異なる立場の人々の意見を尊重する姿勢が大切です。
また、情報収集にも注意を払い、社会的な意識を高めることが求められるでしょう。
尾道市の健康推進課の高橋彰課長は、SNS上での批判に対して謝罪し、「不快な思いをした方々におわびをする」と述べています。
今後は、このようなアンケート結果を適切な形で利用し、より包括的な視点から妊婦支援に取り組むことが望まれます。
尾道市の取り組みが、より理解ある子育て支援に繋がるよう期待したいところです。