日本人の平均寿命が2年連続で短くなったことが厚生労働省の統計で明らかになりました。
厚労省によれば、昨年の日本人の平均寿命は、女性が87.09歳、男性が81.05歳でした。
これに対して前の年と比べると、女性の平均寿命は0.49歳短縮され、男性も0.42歳短縮されました。
つまり、男女ともに2年連続で寿命が短くなっています。
厚生労働省は、この寿命短縮の背後に新型コロナウイルスの影響が大きいと指摘しています。
昨年の新型コロナウイルスによる死亡者数はおよそ4万8000人で、厚労省は「新型コロナウイルスの影響が大きかった。今後も下がり続けるとは考えていない」との見解を示しています。
これにより、日本の寿命に関する課題が浮き彫りになりました。
新型コロナウイルスの影響によって健康状態が悪化し、医療体制にも大きな圧力がかかったことが、平均寿命の低下につながったと考えられています。
ただし、厚生労働省は今後も同様の状況が続くとは予測していないようです。
ワクチン接種の進展や感染対策の改善によって、寿命の短縮を防ぐための努力が行われることが期待されています。
日本の平均寿命は長らく高い水準を維持してきましたが、新型コロナウイルスの登場により多くの国が抱える課題として取り上げられるようになりました。
今後は感染症対策だけでなく、高齢化社会における健康増進や医療体制の強化がますます重要となってくるでしょう。